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【ワイン記事】【ナチュールってなに?】

【ナチュールってなに?】

『まずは注意事項から』

ナチュールはありますか?と最近聞かれます。
いつかはメルマガでも触れたほうがいいな、と思いつつ
難しすぎて避けてきました。
先にお伝えすると、今回は蘊蓄ではありません。
完全な私個人の見解になります。

間違った情報も十分ありえますし、
日々学んでいるところでもあり、
今後認識が変わっていくこともあります。
まずは、見苦しいほどのいいわけですが、
どうかそのあたりをご理解のうえ、読んでください。

『溢れるコトバと安易に使われるコトバ問題』

自然や天然というコトバが大好きな日本。
流行のワインの歴史の編纂をみてみると、
10年くらい前に、
有機ワインやオーガニックワインが出てきて、
「生ワイン」なんて謎のコトバを目黒川裏の
オシャレな飲食店や居酒屋さんで見かけたこともあります。
(その店舗では樽に小分けされたワインから
グラスに直接注ぐので生ワインといったらしい。。。
それは生とはいえない)
生ビールから来た発想と思われます。

『化学的な原料を極力用いないワイン』

直訳すると、ナチュールはフランス語の「自然」。
ヴァン・ナテュールは「自然ワイン」、
語呂を整えて「自然派ワイン」と呼ばれています。

長くなるので、端折りますが、要は
化学的な原料を使用しない、
もしくは最低限に抑えてつくられたワインです。
肥料や殺虫剤、除草剤、酵母や
清涼の材料(濾過など)、防腐剤も含みます。

ひとえに化学品を使わないといっても、
家庭菜園をしたことある方なら
無農薬の難しさや肥料のない栽培の難しさは言わずもがな。
そこで天然素材で代用することが多いのですが、
中には吹っ切って、ほとんど「なにもしない」で
自然界の営みに委ねる強者生産者もいます。
害虫も益虫も害草や益草も共存しあって、
土を含めた生育環境の多様性を活かし、
ブドウ本来の免疫力や生命力を伸ばしていくイメージです。
健康なブドウであれば、ブドウにつく天然酵母もたっぷりで
発酵に培養酵母を使う必要もありません。
醸造過程も自然に任せます。

たしかに身体に良さそうで美味しそう!
健康志向の高まりもあり、日本のみならず
ワイン文化圏で流行っています。

『繊細で個体差を楽しむワイン』

自然=保存が楽で抜栓後数日も美味しいではありません。
ある意味、ろ過せず雑味やいろんな成分が残っているため
不安定でもあるのです。
だからこそ、大量生産は向かず、ボトルによっても
個体差が生まれることがあります。
ナチュールなら抜栓しても強いからと思って
導入している飲食店が結構ありますが、
ナチュールこそ扱う側の管理に気を遣います。

流行の最先端であるナチュールワインを置いている店は、
たいがいインテリアもオシャレです。
飲む悦びだけではなく、
社会的にいいことをした気分にもなれる
とてもステキなワインなのです。
ただ、ワイン知識がないお店では注意が必要
ということを心に留めておいてください。

『ワイン通といわれる人はどちらが好きな人が多い?』

フランス人のトップソムリエが来店されたときに
とある有機栽培のワインを提供したのですが、
「これはナチュールだね」と言われました。
特にナチュールとは記載もなく、
取引先からも言われませんでした。
なぜ判別つくのか聞いたところ、
硫黄が使われていないからとのことでした。
鼻で判るそうです。す、すごい。

彼曰く硫黄の効果は
「ブドウ品種のアロマをフィックスする」とのこと。
(あえて日本語の単語にしません)

なるほど!
ワイン通といわれる方々に、
ナチュール派が少ない理由が腑に落ちました。
しばしば内輪では、ナチュールは土の味になって
品種がわからないと言われていたのですが、
ワイン通の人たちは再現性や知識とのすり合わせ、
品種の味や香りの確認に飲む悦びを求めているからなのですね。

かたや、ナチュールは哲学に共感したり、
ファッションであったり、
大地の生命力や変化に多様性を楽しむ飲み物といえます。
先述のように、記載していなくても
少量生産のワインの中には、
実はナチュールというワインも増えてきています。

『ジャンルが違う飲み物と思えばいい』

ナチュールワインそうでないワインはどう違うのか。
クラフトビールと大手メーカーのビール。
いや、もっと違う気がする。
クラフトビールのような生産者の中には
ナチュールでないワインもたくさんあるし。
語弊はあるかもしれませんが、「発泡酒とビール」と
個人的には捉えています。要はジャンルが違う。
目指すベクトルが違うので優劣はありません。
違っていい。どちらもいい。
(泡酒の製法をよく知らないから言えるのかもしれません)

色々なコトバが出てくるということは、それだけ
ワインを飲む文化が広まっている証拠。
なんと喜ばしいことでしょう!!
飲む方の好きな方法、好きなジャンルを見つけてください。

『次の潮流はサステナブルワイン?』

NYではサステナブルワインというコトバをよく目にしました。
ワインショップのマスターに
「サステナブルワイン」とは何かを聞きましたが、
彼の見解は有機栽培のことを示していました。
あるサステナブルワインのサイトを確認すると、
電力を太陽光でまかなっていると記載されていました。

まだ広義でキャッチ―なサステナブルいうコトバ。
なにがしか持続可能な要件を満たしていればサステナブルです。
大量生産のワインの栽培、醸造でも導入できるので
今後一層定着していくでしょう。

コンビニもみかけるチリの自転車マークの
人気オーガニックワイン「コノスル」も
サステナビリティを打ち出しています。